動きがおかしい!ドアクローザーの種類と修理方法について

住宅や倉庫のドアには様々なタイプがあるが、比較的多いのが”片開きタイプ”ではないだろうか。片開きドアは、アパートやマンションの玄関ドアを想像していただければわかりやすいだろう。他にも観音に開く両開きドアなどもある。

開きドアは、ノブを回し、押す、もしくは引く動作で、蝶番を基準に弧を描いて開く。シンプルな構造でありながら、毎日頻繁に利用する部分だから、動きが悪くなったり”鳴り”が発生したりとトラブルが出ることも少なくない。

今回の記事では、開きドアに使われるドアクローザーのトラブルについて徹底的に解説をしたいと思う。

ドアクローザーのトラブルでお悩みの方には、是非参考にご覧いただき、快適な開閉を取り戻していただければ幸いだ。

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玄関などのドア装置「ドアクローザー」とは?

玄関などのドア装置「ドアクローザー」とは?

まずドアクローザーについて簡単に解説しておこう。

ドアクローザーとは、片開きドアをはじめとする開き戸に設置される装置の名称で、風などによって不用意に扉が開いてしまうのを防ぎ、安全にドアを使用するための減速装置(ダンパー)のことである。

一般住宅では玄関を始め、勝手口などに使われていることが多い。

ドアクローザーは、ドアの吊り元側(蝶番のついている側)の上部についており、開いたドアが、バタンと勢いよく閉まることを防ぎ、ゆっくりと戻すためのものだ。ドアチェック、ドアチェッカーなどとも呼ばれている。

玄関ドアなどの外部との仕切りに使われるドアは、重量が重く、気密性が高く取られている。そういったドアが、減速なく勢いよく戻ると、はさまれて怪我の原因にもなるし、ドアそのものも傷みが早くなってしまうのは想像できると思う。

何より、毎日のことでは不快だろう。また、風などに煽られて、ドアが予想以上に開いてしまうことを防ぐ役割も持っている。

ドアクローザーは自動ドアとは違い、単体で稼働することはなく、人力などによって開かれたドアの動きを油圧によって制御するものであり、特別な動力が必要なわけではない。

ドアクローザーは15年程度で寿命を迎える。その際は交換が必要だ。

ドアクローザーは、ドアを安全に使用するために非常に重要な装置であり、これに不調が起きてしまうとドアを快適に使用できないだけではなく、勢いよくしまったドアに体をぶつけてしまったり、指や体の一部を挟んでしまったりと最悪の場合、骨折などのリスクもある。

したがって、すでに何らかのトラブルが発生しているという方は早急に修理する必要がある重要な部分だと言える。

 

ドアクローザーの種類

続いて、一般的な住宅に使われるドアクローザーの種類について紹介する。
修理を行う際はドアクローザーの種類によって方法が変わるため、まずはご自宅のドアクローザーがどのタイプのものなのかをしっかりと把握するようにしよう。

ドアクローザーは
● スタンダード型
● パラレル型
● その他
の3種類がある。

スタンダード型とパラレル型の違いついて

スタンダード型とパラレル型の違いについて

まずはスタンダード型とパラレル型の違いについて説明する。

スタンダード型とパラレル型は基本構造としては同じものだが、装置を取り付けるドアの面によって型が異なる。

スタンダード型は、開く側のドアの面にとりつけられるタイプであり、パラレル型はその反対に開く側と反対のドアの面にとりつけられるタイプだ。

例えば、外側に開く外開きの玄関ドアの場合、外側に設置してあるドアクローザーは、スタンダード型で、室内側につけられているものがパラレル型である。

ドアクローザーは、基本的にスタンダード型を使う場合が多いが、設置場所が確保できない場合などにパラレル型が用いられる。外開きの玄関ドアの場合、パラレル型が多く、外気にさらされる室外ではなく、室内側についている。

 

その他のタイプのドアクローザーについて

ドアクローザーはメーカーによって様々なデザインのものがあり、スタンダード型、パラレル型以外の形状も極稀に存在する。

例えば、装置のそのものが見えないものがある。

一般的な装置が見えるものは、面付きタイプ、見えないものは「コンシールドタイプ」とよばれる。

コンシールドタイプはドア本体の上部にドアクローザーを埋め込み、閉めている時には、アームの部分も見えないため、美観を損なわないとして、デザインを重視する場合に用いられる。

修理の難易度や依頼する業者が変わってくるため注意が必要だ。

 

ドアクローザーの構造

続いて、ドアクローザーの構造について説明する。

ドアクローザーの主な部品は下の3つだ。

  • アジャストアーム
  • リンク
  • ドアクローザー本体

これ以外にも本体やリンクを固定するためのブラケットやネジなどが使われている。

設置は、ドア本体と、ドア枠とにそれぞれ設置し、それをつなぐことで装置として稼働させる。

ドアクローザー本体をドアに設置し、リンクをドア枠に設置する。

そしてリンクの先端と本体をアジャストアームで連結する形で設置しており、リンク側にあるネジを閉めたり緩めたりすることによってスムーズに動くように調整して使用するのである。

また、ドアクローザー本体内部には粘度の高いオイルが充填されており、このオイルが油圧でバネの役割を果たし、ドアの動きを制御する構造となっている。

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ドアクローザーのトラブル・故障の原因は?

続いてドアクローザーによくあるトラブルや故障について簡単に紹介する。

実際のトラブルや故障として多いのは、下の4つだろう。

  • ドアの開閉スピードが早くなるor遅くなる
  • 特定の角度から押し心地が硬くなるor柔らかくなる
  • ドアクローザーから異音がする
  • 本体部分からオイルが漏れてくる

これらの中で特に多いのは最初の二つ、ドアスピードの変化、押し心地の変化だ。

また、ドアクローザーから異音がする場合や、本体部分からオイル漏れを起こすトラブルなども、ドアに大きな不具合が発生していなくても、トラブルが発生する前兆でありいつ不具合が発生するかわからない。

これらのトラブルや故障の原因は様々あるが、”危険な状態である”ということに変わりはない。

前述の通り、ドアクローザーのトラブルや故障はケガにつながることもある。少しでも違和感がある場合は速やかに修理、調整を行うようにするべきだと言える。

ドアクローザーのトラブルや故障はケガにつながることもある。少しでも違和感がある場合は速やかに修理、調整を行うようにするべきだと言える。

では、それぞれのトラブル・故障の原因について見ていこう。

修理をするためにはある程度、トラブルの原因に目星をつけておくとスムーズだ。トラブルや故障の内容だけでなく原因もしっかりと確認していただきたい。

 

ドアの開閉スピードが早くなるor遅くなる

まずは、ドアの開閉スピードに関するトラブルについてだ。

ドアが閉まる時に早すぎても勢いがあって危険だし、遅すぎると、いつまでも閉まらず外気が入るやすくなる。こういった開閉のスピードに関するトラブルは、日常的に使っていることで起こるトラブルとも言えるだろう。

開閉スピードに関するトラブルの原因としては

  • ネジなどの各種接続部分の緩み
  • 接続部分の油切れ
  • 季節要因

などが考えられる。

ドアクローザーはドア、ドア枠の二つを、3つの主要なパーツを使い、ネジなどで接合して稼働させている。部品を接合しているため、接合部のどこか一つでもネジが緩んできてしまうと、不具合は全体に連動し、ドアの動きを悪くする原因となることがある。

また、同様に長年にわたる使用によって接合部分に注されていた油が切れてしまうと、稼働に支障をきたし、ドアの開閉スピードに影響が出ることもある。

季節要因でトラブルが発生することもある。

設置が10年以上前のドアクローザーの場合、ドアクローザー本体内に充填されているオイルが、気温の高い夏場は粘性が落ち、気温の低い冬場は粘性が上がることから、気温の高い時期と低い時期で動きに違いが出ることもあるのだ。

ただし、近年のドアクローザーは改良されており、季節の要因は受けにくくなっているため比較的年数の古いドアクローザーの場合は季節要因も考慮して判断するようにしよう。

 

特定の角度から押し心地が硬くなるor柔らかくなる

続いては押し心地に関するトラブルについて見ておこう。

ドアを開く際、押す、もしくは、引く動作をするわけだが、ある角度から力を入れないと動きにくい、もしくは、軽い力で動いてしまう、といったドアを開く際のトラブルだ。

これらは基本的に、前述の開閉スピードに関するトラブルと同じ原因であることが多い。

それ以外に考えられる原因としては、リンクもしくは本体内部品の破損が考えられる

リンクはドア枠につけられる部品だが、開くと伸びるように内部にアームがある二重構造になっている。地震などによって本来力のかからない方向に大きな力が加わったり、オイル切れがおこったり、などの状態が続くと、徐々に内部のパーツが磨耗し、破損してしまうこともある。

押し心地に関するトラブルとしては、内部部品の破損の可能性も視野に入れておく必要がある。

 

ドアクローザーから異音がする

ドアクローザーから何らかの異音が発生することもある。

異音に関しても油切れや経年劣化、部品の破損などが考えられる。

単に油切れで金属同士が擦れあっているようなケースであれば、その部分に注油するなどの簡単なメンテナンスで改善することもあるが、経年劣化や、部品の破損が原因となっている場合は、部品交換が必要で、修理の難易度が高くなる。

 

本体部分からオイルが漏れてくる

最後のトラブルとして本体からのオイル漏れについてだ。

ドアクローザー本体から、内部に詰められているオイルが漏れ、ドアに垂れてきてしまうことがある。

オイル漏れの原因としては、オイルが充填されている本体部分の破損、劣化などがあげられる。

ドアクローザーの寿命は約15年程度と言われている。10年を超えたドアクローザーからは、オイル漏れの心配があるだろう。

基本的にオイル漏れを修理することはできない。オイル漏れが起こった場合には、新しいドアクローザーに交換をする。

 

ドアクローザーの修理・自分でできるのはネジなどの調整のみ

ドアクローザーの修理・自分でできるのはネジなどの調整のみ

ここまででドアクローザーの基本知識からよくあるトラブル・故障について解説をしてきた。

では、そもそもドアクローザーの修理は自分でできるものだろうか?

ドアクローザーの修理は、基本的には専門業者に依頼するべきだ。

ドアクローザーは簡単な構造ではあるものの、油圧を利用した仕組みや金属で鋳造された部品が多いことを考えると、知識のない状態で修理するのは決して勧められない。

例えば、トラブルの原因が単なる油切れだった場合、市販の潤滑剤やグリスなどを用いることで応急処置をすることは可能だ。

しかし、本体内部から異音がする場合や注油を行って改善されない、もしくは、数日するとまた不調が出始めるといった場合は、素直に内装業者などに修理、交換を依頼する方が懸命な判断だと言えるのだ。

部品交換や本体の交換が必要な場合、必要な部品や機種などの選定も難しいし、取り付けも難易度が高いため、しっかりした開閉のためには、専門家に任せるべきだ。

自分でできる範囲としては、ネジやボルトなどの調整のみと考えたほうがいいだろう。

ドア枠についているリンクと、アジャストアームとの連結部のネジやボルトが緩んでいる場合もある。その場合は緩みを締める。必要以上に締め過ぎると、かえって不具合が出る可能性もあるから、適度に締めることが肝心だ。

また、ドアクローザー本体の横にはスピードを調整するカムがついている。ドアクローザーのメーカーや機種によってカムの位置や数は違うので、取扱説明書やメーカーのサイトなどで、確認した上で作業をしてほしい。

このカムの調整も、少しずつやることが重要だ。ごく小さく動かしながら、適度な速度になるよう調整する。

回しすぎはかえって速度の調整がきかなくなる。一つ一つのカムを少しずつ回して調整する。

調整する場合も、自信がなければ業者に依頼するといい。

 

アパートやマンションなど賃貸物件の場合

マンションやアパートなど賃貸物件では、注意が必要だ。

経年によるオイル漏れなどの不具合は、入居する借主ではなく、所有者の費用負担になる場合が多いので、所有者、管理会社などに相談するといいだろう。

自分で補修業者に依頼するという選択肢も考えられる。これも所有者、管理会社などに相談するといいだろう。

自分自身での修理は、賃貸物件の場合でも前述のカムの調整などのみだ。ドア本体やドア枠などを傷つけないよう注意して行いたい。

 

専門業者に依頼した場合の修理・交換費用は?

専門業者に依頼した場合の修理・交換費用は?

最後にドアクローザーの修理・交換費用について紹介する。

専門業者によるドアクローザーの修理と聞くと、何となく高くつきそうなイメージを持つ方も多いのではないだろうか。

実はドアクローザー自体がそこまで高いものではなく、それに伴って修理も比較的安い場合が多い。

ドアクローザーの修理を依頼した場合

  • 調整
  • 部品交換
  • 交換(取り替え)

のいずれかの方法を行うことになる。

調整にかかる費用は5000円〜1万円ほど。

部品交換や交換(取り替え)にかかる費用は1万5千円〜2万5千円ほどが相場だ。

そもそもドアクローザー自体が比較的安価で5000円ほどから市販されており、基本的には材料費プラス5000円から1万円ほどの工賃で修理することが可能だ。

もちろん、高いものだと数万円するようなドアクローザーも存在する。どのようなドアクローザーに交換するかは、予算と用途に合わせて検討してほしい。

依頼する際は必ず見積もりを提示してもらい、修理内容と金額を確認するといいだろう。

この程度の費用で安心と快適が手に入る。トラブルや故障を放置しておくと、不具合が広がってしまい、ドア本体にも影響が出かねない。

早めに修理もしくは交換をしてもらうことをお勧めする。

 

ドアクローザーの修理は専門業者に依頼しよう!

今回はドアクローザーの修理について解説をした。

多少不具合が出ていても、修理は高そう、めんどうくさいと放置されることの多いドアクローザーだが、不具合が悪化するとケガなど自体が悪化することもある侮れない部分である。

今回の記事を参考にしていただいて早期にトラブルを解決し快適で安心な暮らしを手に入れていただければ幸いだ。

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【記事監修】  加賀原光太朗

7種類のリペア技法を駆使して5000件以上の実績を持つリペアの達人。クロス職人からリペア業界へ転身。現在は芸能人や大手建設会社など幅広い層の顧客を持ち、業界でもトップクラスのスキルを保有している。日々のリペア活動はこちらより。自らの手法確立後は厚生労働省認可企業として基金訓練を実施、教え子たちの多くがリペア技術を習得し自立。成功者を輩出している。リペア技術を学びたい方はこちらより

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【記事監修】  加賀原光太朗

7種類のリペア技法を駆使して5000件以上の実績を持つリペアの達人。クロス職人からリペア業界へ転身。現在は芸能人や大手建設会社など幅広い層の顧客を持ち、業界でもトップクラスのスキルを保有している。日々のリペア活動はこちらより。自らの手法確立後は厚生労働省認可企業として基金訓練を実施、教え子たちの多くがリペア技術を習得し自立。成功者を輩出している。リペア技術を学びたい方はこちらより