アンティーク家具の修理方法とメンテナンス法を解説!

アンティーク家具の修理方法とメンテナンス法を解説!

アンティーク家具は、独特の風合いや色合いがとても人気がある。

しかし、そんなアンティークの家具も、時の流れとともに劣化していき破損することもある。

古いので仕方がないと落胆して、諦められるのは早い。

特徴的な模様やテクスチャー、また高級素材が使用されているアンティーク家具も

リペア職人の技で、驚くほどキレによみがえらせることが出来る。

自分で出来る補修から、プロに依頼する際のポイントまで、

アンティーク家具の修理方法について徹底解説する。

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自分で出来るアンティーク家具の補修

自分で出来るアンティーク家具の補修

魅力あるアンティーク家具が破損した場合、どのように治したらいいのか悩むだろう。

100年以上の歴史をもつアンティーク家具は特性を知らずに手を付けてしまうと、風合いや艶をダメにする可能性がある。

アンティーク家具について十分に知ったうえで、その家具にあったメンテナンスと補修を行うべきである。

・木材からみるアンティーク

アンティーク家具は高級な樹種を使用して作られている。

例えば『マホガニー』はワシントン条約で取引が制限されているので、100年以上前のアンティーク家具で使用されているマホガニーと現在売られている家具のマホガニーは違うと言っても良い。

現在の家具で『マホガニー』と呼ばれているものは、ワシントン条約以降に植栽されたもの、もしくはマホガニーとよく似た赤い色をした樹木、またはマホガニー職に塗布して似せて作ったものである。

また近年でも人気の『ウォールナット』や『オーク材』に関しても現代の家具では手に入れることの難しい部分ばかり使用されている。

そして現代に売られている家具は、『模様が木目』というだけで木製と判断してはならない。

木目柄に印刷された化粧板も存在するため注意が必要だ。アンティーク家具を作っていた当時には、印刷する機械がまだなかったためにアンティーク家具で木目調の場合には本物の高級木材が必ず使用されている。

・装飾からみるアンティーク

昔の日本の家具は、脚がついているものが少ない。一方アンティークと呼ばれている家具は、

脚が長く様々なデザインのものが存在する。

①バルボスレッグ

②パッドフット

➂テイパードレッグ

④ブラケットフィート

⑤バンフット

⑥クロウ&ボール

⑦ツイスト

⑧カブリオルレッグ

⑨ボビンターニングレッグ

脚の形だけでもこれだけの種類が存在する。現代のように家具の大量生産がされていない時代の為、手間と時間をかけて脚1本1本作られているのだ。

・様式からみるアンティーク

アンティーク家具と言っても様式は様々だ。

  1. バロック様式

バロック様式とは、17世紀のヨーロッパで宮廷を舞台に誕生している。左右非対称のアンバランスな装飾が特徴

  1. ロココ様式

バロック様式に続く様式で、繊細で優美なデザイン。天使や花柄などの模様で、女性人気が高い。

  1. アールヌーヴォー様式

ヨーロッパ中心に広まった芸術運動のことを言う。18世紀の産業革命以来、安価で質の悪い大量生産が出回ったことで、それに対抗して出来た様式である。哲也ガラスなどの近代的な素材を用いながら、植物を中心とし曲線的な装飾が特徴である。

・作り方からみるアンティーク

現代、価格を抑えるために、同じデザインの家具を作る際は、ロットを組んで生産されている。たとえ特注家具であっても、他の家具と共有できる部分は大量生産しコストを少しでも抑えるように作っているのだ。

大量に作る現代の家具は、コンピューターに家具の情報を入力するとその寸法通りに切断する。

また表面の塗装に関しても、機械で吹き付けを行うため均一でむらなく塗ることが可能だ。しかしアンティーク家具が作られていた時代には、まだ機械が発展していないため、その工程のほとんどがすべて家具職人によるものだった

特に1920年から1930年代に作られた家具は、デザインの完成度が一番高く美しいと言われている。その多くがセミオーダーの家具であり、同じデザインのものを見つけるのは難しい。

今家具屋に行くと、同じシリーズの家具が並んでいることがある。部屋の中を同じ家具のシリーズでそろえることで部屋の統一感を持たせるものだが、アンティーク家具の考え方は真逆の考え方なのである。

様々なアンティーク家具があるということを分かったうえで、自分で直すことが出来るのかその判断が必要となる。

その際に注意が必要なのは、アンティーク家具は、間違った修理を行ってしまうとかえって再生が出来なくなったり、リペアする費用が高額になってしまったりする可能性があるのだ。

あまり大掛かりな修繕は自身で行わず、専門業者に依頼することをお勧めする。

特にアンティーク家具は、100年以上の歴史持つ。間違って再生できなくなってしまったり、異なる色の塗料を塗布してしまったりすることで、アンティーク家具の持つ独特の風合いを失う可能性もある。

自身でできる修繕はどこまでかをしっかり見極めないと、大変なことになるので十分知ってほしい。

 

ぐらつきを直す方法

ぐらつきを直す方法

購入したときは感じなかった、『きしみ・ぐらつき』も、毎日使用しているうちにいつしかぐらつきが発生する。

そのほとんどが、椅子の接合部からくるものである。まずは自分で直すことが出来るのか、最初に試してほしいのが『ぐらつきシャット』だ。

これは椅子を分解することなく、接合部に塗布していくので自分たちでもチャレンジすることが出来る。

木の接合部が圧迫されて緩んだ箇所の繊維を膨らませることでぐらつきが解消されるのだ。

まずは自分で直せるのか、一度試してみてはどうだろう。それでも直らなかった場合には、専門業者に依頼することをお勧めする。

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また椅子の座面の生地が、やせたり破けたりすることがある。破けた布が余っていたり壊れた場所が見えづらかったりすれば自分で直すことも可能だ。

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しかし座面部分や見える部分の補修は自身で行うのは難しい。プロに頼むことをお勧めする。

 

可動部分を直す方法

可動部分を直す方法

アンティーク家具のパーツの中で修繕が難しいのは引き出しなどの可動部の不具合である。

近年の家具は、引き出しにレールを使用しているため、レール金物のビスを再固定するだけで直る場合がほとんどだ。

しかしアンティーク家具の引き出しは、凹凸によって引き出せるようになっているため、調整がかなり難しい。

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一度上記のようなクリームを引き出しに塗布して直るか試してみるとよいだろう。

また引き出しの接合部に隙間が出来ているだけの場合であれば、接合部に布を当ててトンカチでたたいてみる。それでも直らなかった場合には、プロの職人に依頼することを進める

 

家具のパーツを直す方法

家具のパーツを直す方法

アンティーク家具の魅力の一つに、素敵なパーツがある。しかしそれが取れたままではせっかくの家具が台無しである。もしも取れたパーツがまだ残っているなら、ネジやビスで止めればすぐに治すことが出来るだろう。

しかしパーツが見つからなかった場合でも、似たパーツを探すことが出来る。

現在はアンティーク家具に合うようなレプリカの金物から、古いアンティーク家具から取り外して部品のみ販売している場合もある。家具の雰囲気を変えたい場合にも、部品の交換はお勧めである。

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例えば上記のようなパーツでさえアマゾンで、購入することが出来る。

ハンドルや取っ手部分をすべて変えてしまえば統一感も出すことが出来るので、修繕だけでなくアンティーク家具の雰囲気をリペアする場合にも有効である。

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わずかな傷を直す方法

わずかな傷を直す方法

アンティーク家具の修繕の中で必ず出てくるのが、傷である。物を置いてできた傷、ぶつけたり転倒したりによって起こった傷など様々だ。そんな傷の直し方を見ていく。

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今はインターネットで簡単に補修キットを購入することが出来る。削れた木の部分に補修用のクレヨンを詰め込んでいき修正する。色はクレヨンを混ぜ合わせるとあまり違和感なく修正することが可能だ。

上記はフローリングのキズ補修方法だが、参考にしてほしい。傷部分の木目柄を記入しなくてはならない場合は、傷が深いとクレヨンだけでは補修できない。

下記のようなペンタイプの補修材で周辺の木目に馴染むように、木目の描写が必要となる。

この周辺と補修箇所のギャップ埋めが一番難しいところである。

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しかしリペア職人の補修であれば、驚くほど再現が可能だ。その為、自分たちで直すことが出来る目安は、『長さ2cm以下で1mm以下の深さ』であることを理解しておこう。

それ以上大きな傷を自分で直す場合、艶や凹凸まで再現しなくてはかえって傷が目立つことがある。十分気を付けてほしい。

 

プロのリペア職人に依頼した方が良い補修

プロのリペア職人に依頼した方が良い補修

自分で行う修理方法が分かったところで、どんな傷や不具合になったら依頼したらいいのかという点を見ていこう。

自分で直せるかもしれないと考え、家具を分解したり大きな傷を補修してしまったりすると先々使うことが出来なくなる可能性も考えられる。

どのような状態ならプロに依頼すべきかその具体的な判断基準を明記する。

 

傷・へこみの補修

傷・へこみの補修

自分でキズ補修する方法を確認したが、プロのリペア職人に依頼した場合どうなるのか見ていく。

自分でも小さな傷であれば、家具の補修キッドで直すことが可能な場合がある。しかし下記動画のリペア職人の仕事を見ると、やはり大きな傷はプロに依頼すべきということが分かるだろう。

プロに依頼する目安として、『長さ2cm以下で1mm以下の深さ』左記を超えたものに関してはリペア職人に依頼してほしい。

プロに依頼すると、大きな傷でもきれいに復元することが可能だ。

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割れ・欠けの補修

割れ・欠けの補修

アンティーク家具の補修の中でも多く見られるのが、割れや欠けである。引っ越しなどの移転の際に角をぶつけたり、木材の劣化による割れだったりも多く発生する。

しかしこのようなときは、リペア職人に依頼してほしい。何故なら欠けや割れの状態によっては、強度不足に陥る可能性があり、家具がぐらついたり自立しなかったりと危険である。

こちらはリペア職人による高級スピーカーの欠け補修である。

こちらはリペア職人による高級スピーカーの欠け補修
こちらはリペア職人による高級スピーカーの欠け補修

欠けの場合には、なくなってしまった木部分を復元しなくてはならないため、造作の技術やセンスも必要となる為、やはりプロの技に任せたほうが良い。

アンティーク家具の多くが木で作られている。美しい木目柄を出すために『ツキ板』を使用しているのだ。突板とは、無垢材の上に丸太を表面から薄くスライスしたものを貼っている。

特にアンティーク家具は、希少価値の高い木の表皮に近い部分だけを使用している高級品である。

このことを熟知している腕の良いリペア職人に補修を依頼していただきたい。

 

塗装剥げ・変色の補修

塗装剥げ・変色の補修

現代の家具に使用されている塗料は『ウレタン塗装』が多い。通常7年から9年ほど持つと言われているが、耐水性・耐熱性に優れている。

一方アンティーク家具に使用されている塗料は、イギリスの17世紀から使用されている伝統的な『シュラックニス』であり、自然塗料で口に入れても問題がない。

少し塗料が剥げている程度であれば、簡単に再生が可能なのだ。

しかし注意しなくてはならないのが、アルコールの入った消毒液を使用すると表面の塗料が剥げるため利用は避けなくてはならない。

アンティークの独特の風合いを再生させるには、プロの技術が必要である。

プロの技術はどのようなものか、見てほしい。

小さな傷や、少しの凹凸なら自分で修正できる可能性もあるが、アンティークの独特な風合いや艶を出すことは大変難しいのである。

例えば、我々がDIYとして塗装ハゲや変色の補修を行ったとする。傷の部分にはうまく塗装がのったとしても、見る角度によって艶や凹凸の違いを直すことは難しいのである。

しかしプロのリペア職人に依頼すれば、驚くほど傷の部分がどこだったのかもわからない。

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アンティークの家具のメンテナンス方法

アンティークの家具のメンテナンス方法

ではアンティーク家具を少しでも綺麗に長持ちさせるメンテナンス方法を紹介する。

①日頃のお手入れ

普段のお手入れは、通常の家具と同じで構わない。

タオルでからぶきもしくは水を固く絞った雑巾で水拭きをする。

この際注意しなくてはならないのが、なるべく水を含ませないという点だ。

コーティング系の塗装を行ってない事が多いアンティーク家具の場合、水はそのまま木の内部に入り込み、シミやカビの原因となることがある。

またからぶきの際、荒い繊維の布で拭くと傷がつく可能性もある。

下記のような、アンティーク家具に使用しても傷のつきにくい布を使用して定期的に拭いたほうが良い。

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②ワックスがけ

アンティーク家具は特殊な塗装で仕上げられている。定期的にワックスをかけることで、家具を保護し艶を出すのだ。科学的な塗料と違って、定期的なメンテナンスできれいな状態を維持することが可能だ。

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家具用ワックスも様々な種類が存在する。上記のように色を問わないものから、家具の色に合わせて色合いを選べるものまで多種多様だ。

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はじめはどのようなワックスでメンテナンスしたらいいのか迷うことだろう。色選びも難しいので、最初は色なしのものを使用するとよい。

➂引き出しにロウ

引き出しなどの可動部分がスムーズに開閉でいなくなった際には、ロウを塗るとよい。すでに家具や襖などの滑りをよくするための商品が売られている。

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アンティークの家具はリペアで長く楽しめる

アンティークの家具はリペアで長く楽しめる

アンティーク家具の補修方法についてお伝えしてきたが、何故リペアや補修をしながら使い続けるのかという点を見ていく。

『アンティーク家具』とは、本物だけにしかなりえない言葉である。現代まで現存しているアンティーク家具は、用途に合わせて厳選された丈夫な木材を使い、工程の中で丁寧に作られているからこそ、メンテナンスをしながら使い続けることが出来る。

古くても安価で大量生産されたものは、アンティークとして残ることが出来ないのだ。その為古い家具であれば、アンティークになるというわけではない。

また木材については先ほど触れているが、ガラスやミラーに関しても現代のものとは成分も異なり、作る工程も全く違う。

そんなアンティーク家具だからこそ、少しずつメンテナンスをし続ければ永久に使い続けられる。

もちろん『アンティーク家具』は新品ではない。使い続けてきただけの歴史があり、それに伴う傷や風合いが変わってくるのだ。アンティークにはそのすばらしさがある。この良さを分かったうえで、長く後世に渡って使い続けるのが、アンティーク家具の醍醐味である。

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【記事監修】  加賀原光太朗

7種類のリペア技法を駆使して5000件以上の実績を持つリペアの達人。クロス職人からリペア業界へ転身。現在は芸能人や大手建設会社など幅広い層の顧客を持ち、業界でもトップクラスのスキルを保有している。日々のリペア活動はこちらより。自らの手法確立後は厚生労働省認可企業として基金訓練を実施、教え子たちの多くがリペア技術を習得し自立。成功者を輩出している。リペア技術を学びたい方はこちらより

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7種類のリペア技法を駆使して5000件以上の実績を持つリペアの達人。クロス職人からリペア業界へ転身。現在は芸能人や大手建設会社など幅広い層の顧客を持ち、業界でもトップクラスのスキルを保有している。日々のリペア活動はこちらより。自らの手法確立後は厚生労働省認可企業として基金訓練を実施、教え子たちの多くがリペア技術を習得し自立。成功者を輩出している。リペア技術を学びたい方はこちらより